コロナウイルスの流行をきっかけに、現代ではテレワークが浸透しました。
ITエンジニアは在宅でもできる仕事であるため、コロナ渦よりも前からテレワークが可能な会社も存在しますが、未だに出社を求める会社も少なくありません。
本記事では、経営陣の視点、ベテランのおじさん社員が出社したがる理由、在宅勤務経験があるエンジニアの本音、そしてITエンジニアでも出社が必要な状況など詳しく探っていきます。
経営陣の視点:なぜ出社させたがるのか?
経営陣がITエンジニアに出社を求めることには、いくつかの理由があります。
会社への帰属意識が減る
まず1つ目は、社員の会社への帰属意識が減るという点です。
テレワークでは自宅や外出先で仕事を行うため、社員同士の交流やチームビルディングが難しくなります。
その結果、社員の会社への熱意や忠誠心が低下する可能性があると考えており、出社を求めていることがあります。
成果物を見ただけでは仕事をしているか判断できない
2つ目の理由は、成果物を見ただけでは仕事をしているか判断できないという点です。
テレワークでは直接机に向かっている様子が目にすることができないため、上司や経営陣は社員の働きぶりを把握しにくくなります。
そのため、出社を求めることで実際に仕事をしているかどうかを確認しやすくする意図があるのです。
しかしITエンジニアの場合、成果物を見て仕事をきちんとしているか判断するのは難しくないはずです。
この理由で出社を求める会社は、上司が無能であると言えるでしょう。
早めに仕事が終わっても次の仕事を頼むことができない
3つ目の理由は、早めに仕事が終わっても次の仕事をすぐに頼むことができないという点です。
テレワークでは、仕事の進捗状況がリアルタイムで把握しづらいため、上司や経営陣は次のタスクを割り振るのに難しさを感じることがあります。
そのため、出社させることでスムーズな業務の進行を図ろうとするのです。
ベテラン社員のおじさんが出社したがる理由
では、なぜベテラン社員のおじさんたちは自ら出社したがるのでしょうか?
テレワークだと管理職が不要になる可能性がある
まず一つ目は、テレワークだと管理職が不要になる可能性があるという点です。
テレワークでは、社員の働きぶりをリアルタイムで確認することが難しくなります。
そのため、管理職としての立場が危ぶまれてしまうと考えるおじさんたちが多いのです。
テレワークでは意味の薄い会議等で『やってる感』を演出できない
二つ目の理由は、テレワークでは意味の薄い会議等で『やってる感』を演出できないという点です。
テレワークでは、会議や打ち合わせの場で自分の存在感をアピールすることが難しくなります。
そのため、おじさん社員たちは部下を出社させることで、自分の存在をアピールし続けることができると考えているのです。
テレワークでは『偉さ』の見せびらかしができない
三つ目の理由は、テレワークでは『偉さ』の見せびらかしができないという点です。
テレワークでは、上司や同僚、そして会社の社屋やオフィスといった要素が自身のブランドに寄与することが難しくなります。
都心の一等地に立つ豪華なビルでの商談や立派な応接間に通されることができず、威厳ある肩書きを持つ人々に囲まれることもありません。
さらに、リモートでの商談中には自宅の背景が映り、生活の痕跡や家族の存在が感じられるかもしれません。
このような状況では、「一流企業の社員」というイメージが崩れてしまいます。言い方は悪いかもしれませんが、自身の立場や威厳を主張することができなくなるのです。
在宅勤務経験があるエンジニアは「ずっと在宅勤務がいい」のが本音
一方で、在宅勤務経験があるエンジニアは
ずっと在宅勤務がいい!
と本音では考えていることが多いです。その理由を解説します。
業務内容的に出社する必要性を感じない
まず1つ目の理由は、業務内容的に出社する必要性を感じないという点です。
ITエンジニアは基本的にパソコンとインターネットさえあれば仕事ができます。
もちろんセキュリティの問題などはありますが、自宅やカフェなどで自由に仕事を進めることができるため、出社する必要性を感じないのです。
可処分時間が増える
2つ目の理由は、可処分時間が増えるという点です。
在宅勤務では、通勤時間が不要になるため、その分だけ自由な時間を有効活用することができます。
そのため、趣味やプライベートな時間を充実させることができるのです。
突然の質問などで邪魔をされずに業務に集中できる
3つ目の理由は、突然の質問などで邪魔をされずに業務に集中できるという点です。
出社していると、同僚や上司からの突然の質問や相談が増えることがありますが、在宅勤務ではそのような邪魔をされずに集中して仕事を進めることができます。
そのため、作業効率が向上し、より良い成果を上げることができるのです。
ITエンジニアでも出社が必要な場合もある
ITエンジニアは出社しなくても完結できる業務が多いとは言われていますが、出社が必要な場合もあります。
未経験または経験が浅い
まず、まったくの未経験からITエンジニアになったばかりの人がテレワークで働くことは難しいです。
ITエンジニアとしての実務経験がないのに
フルリモートで働きたいです!
と希望しても、採用される可能性は限りなく低いでしょう。
実務経験が3年未満のまだ経験が浅いエンジニアも、職場で研修や勉強会などそれに参加する必要がある場合があるため、テレワークを希望しても難しい可能性が高いです。
新人に教える立場
新人に教える立場のエンジニアも出社が必要となるでしょう。
直接指導することで、より効率的に教育を行うことができるからです。
クライアントから対面での呼び出しがある
クライアントから対面での呼び出しがある場合も、出社が必要となります。
コロナ渦でオンラインでの打ち合わせが主流になりましたが、クライアントから対面での打ち合わせを希望されることもあります。
その場合は、信頼関係を築くためにも、直接コミュニケーションを取る必要があります。
まとめ
ITエンジニアはテレワークが可能な仕事なのになぜ出社を求めるのか、経営陣の視点や出社したがるおじさんたちの背景、在宅勤務経験があるエンジニアの本音、そして出社が必要な場合について、詳しく探ってきました。
テレワークのメリットやデメリットを考慮しながら、柔軟な働き方を実現することが重要です。
それぞれの状況に合わせて、最適な働き方を模索していくことが求められています。
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