IT業界は転職が当たり前?短期離職や転職回数が多いと不利?

IT業界は近年、人手不足が深刻な問題となっており、転職が当たり前と言われることがあります。
本記事では、IT企業の視点で、IT業界の転職事情の実態について詳しく探っていきます。

目次

IT業界の転職事情

ではまず、IT業界の転職事情が実際はどうなのかについて解説します。

人手不足のため他業界に比べて転職が容易

IT業界で転職回数が多い理由は、ITエンジニアの需要が非常に高く、企業側も優秀な人材を確保するために積極的に転職者を採用しているからです。
エンジニアがほしい企業が多い一方で、エンジニア人口は極めて少なく、需要と供給が一致していません。

待遇に不満があれば他社へ移る人が多い

IT業界は競争が激しいため、待遇に不満があれば他の企業へ移るエンジニアは多いです。

企業もエンジニア採用が難化しているため、優秀なエンジニアであればオファー年収よりも高い金額を提示されても採用に踏み切ることは珍しくありません。
エンジニア自身も売り手市場であることを理解しており、自身のスキルに自信があれば希望条件の実現が可能です。
そのため、年収のアップを望む優秀なエンジニアほど転職回数が多くなります。

技術力を磨くために他社へ移る人も多い

IT業界では、技術力を磨くために他社へ転職する人が多いです。
エンジニアのスキルは世界共通なため、キャリアアップを図るために外資系に転職する人も珍しくありません。

エンジニアにとって、会社の制度が出世を阻害しているケースもあり、中小やベンチャー企業などのスキルを活かせる職場を求めて転職する人も多いです。
今いる環境がキャリアビジョンを妨げているエンジニアを狙ったヘッドハンティングも増えているため、平均転職回数の増加にも影響しています。

ITエンジニアは転職回数に比例して年収が増えるというデータがある

ITエンジニアは転職回数に比例して年収が増えるというデータも存在します。

こちらの記事で記載されているグラフによると、20代を除く世代は転職回数が多い方が平均年収が高くなっていることが読み取れます。

IT業界でも転職回数が多いと不利?

ただし、いくらIT業界といっても転職回数が多いと不利な面もあります。

短期離職を繰り返しているなら不利

短期離職を繰り返している場合は、安定性や継続性に疑問を抱かれる可能性があります。

転職回数の多さはプラスの評価を得られることもありますが、在籍年数や転職理由によってはマイナス評価にもなります。
具体的には、短期離職を繰り返している場合や

新人エンジニア

残業が多くて定時で帰れなかったから。

新人エンジニア

自分の作りたいものが作れなかったから。

といったネガティブで自己中心的な転職理由の場合です。
こうした理由で転職してしまうと、業務への取り組み姿勢が悪いとみなされて採用が遠のいてしまう可能性があります。
知識や技術力が伴っていてもなかなか採用に至らないケースも少なくないため、注意が必要です。

即戦力で転職理由に筋が通っていれば転職回数は気にしないでいい

技術力やコミュニケーション能力が非常に高く、即戦力で働くことができ、転職理由も十分な筋が通っている場合は、転職回数を気にする必要はほとんどありません。
なぜなら、企業側は優秀な人材を求めており、そのような能力を持つ人材に対しては転職回数よりも実力や経験を重視する傾向があるからです。

総じて言えることは、転職回数が多いからといって必ずしも不利になるわけではなく、能力や経験、転職理由などをきちんと説明できれば、転職回数自体はあまり問題にならないということです。

未経験からITエンジニアに転職して年収を上げるには

未経験からITエンジニアに転職し、年収を上げるために具体的に何をすべきか解説します。

プログラミングの勉強をする


未経験からITエンジニアに転職するには、まずはプログラミングの勉強をすることが必要です。
プログラミング経験がなくても入社後に育成する前提で採用する企業もありますが、基本的には自己学習やスクールなどで基礎知識を身につける必要があると思って良いでしょう。

プログラミング言語やフレームワーク、データベースなど、幅広い技術について学ぶことで、実践的な開発能力を身につけることができます。

未経験可の求人に応募する

プログラミングの基礎を勉強したら、未経験者でも応募可能な求人に積極的に応募しましょう。
求人情報をチェックし、未経験者歓迎の企業や研修制度の充実した企業を選ぶことがポイントです。

今はIT業界全体が人手不足のため、未経験者歓迎の求人も増えてきています。
未経験者歓迎で納得のいく待遇の求人を見つけたら、積極的に応募してみましょう。

未経験者の場合、ポートフォリオがあるだけで差別化ができ、採用されやすくなります。
いつも書類選考で落ちてしまうという場合は、ポートフォリオを作ってみることをおすすめします。

実務経験を3年以上積んだら待遇が良い企業に転職する

未経験からエンジニアになれたら、そこで実務経験を3年以上積み、待遇が良い企業に転職することを目指しましょう。

なぜ3年以上の実務経験が必要?

経験者向けの待遇が良い求人は「実務経験3年以上」が条件となっていることが多いため、携わっているサービスが好きになれない、仕事がつまらないという場合でも、まずは3年以上働くことをおすすめします。
実務経験が1~2年しかなければ「経験者」とはみなされないことが多いため、キャリアアップを目指すのであれば、まずは実務経験を積みましょう。

未経験からエンジニアに転職することは大きな挑戦ですが、積極的に学び経験を積んでいくことで、ITエンジニアとしてのキャリアを築くことは十分に可能です。

まとめ

IT業界では転職が当たり前と言われる傾向がありますが、短期離職を繰り返しているなど不利になる場合もあります。
しかし、即戦力で働けて、転職理由に筋が通っている場合は転職回数をあまり気にする必要はありません。

年収を上げるためには、知識や技術力を磨くほか、実務経験も必要になります。
未経験からIT業界への転職を考えている方は、本記事の内容を実践してみてください。

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この記事を書いた人

東京・大阪で20年、システム開発・WEB制作をメインに行っている株式会社セルバが運営する、エンジニアの転職・就職支援サービスです!
自社で多くのエンジニアを採用・育成してきた経験から、未経験からエンジニアになりたい人やエンジニアとしてキャリアを成功させたい人を応援しています。
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